NIPTはいつからいつまで受けられる?

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妊娠が判明し、NIPTについて調べ始めた方の中には、「妊娠何週から受けられるの?」「今からでも間に合う?」と不安を感じている方もいるでしょう。

NIPTは一般的に妊娠9~10週以降から受けられます。一方で、いつまで受けられるかについては全国一律の期限が定められているわけではなく、医療機関によって異なります。

このページでは、NIPTを受けられる時期や実際に受検する人が多い妊娠週数、検査時期を決める前に確認したいことを解説します。「最短で受けられる日」だけでなく、「自分たちが納得して受けられる時期」を考えるためにお役立てください。

NIPTはいつからいつまで
受けられる?

NIPTを受け始められるのは、一般的に妊娠9~10週以降です。検査できる最終週数については医療機関ごとに異なり、妊娠15週頃までとしている施設もあれば、妊娠16週台まで対応している施設もあります。

確認したい時期 NIPTの目安
いつから受けられる? 一般的に妊娠9~10週以降
実際に受ける人が多い時期は? 妊娠11~13週
いつまで受けられる? 医療機関により異なる
妊娠15~16週頃までとしている施設もある
結果が出るまでの期間は? 採血から1~2週間程度

「妊娠9週になったら必ず受けられる」「妊娠16週まではどこでも受けられる」という意味ではありません。検査を受けられる週数や予約条件、結果が出るまでの日数は、検査方法や医療機関によって異なります。

現在の妊娠週数が検査時期の目安に近い場合は、自己判断で諦めたり急いで予約したりするのではなく、まずはかかりつけの産婦人科や検査を検討している医療機関へ確認しましょう。

※参照元:出生前検査認証制度等運営委員会「NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)」
https://jams-prenatal.jp/testing/nipt/

NIPTは妊娠9~10週以降から
受けられる

NIPTは、妊婦さんの血液中に含まれている「cfDNA」と呼ばれるDNAの断片を分析し、赤ちゃんが特定の染色体疾患をもつ可能性を調べる検査です。

妊婦さんの血液中にあるcfDNAの一部は胎盤に由来しており、原則として赤ちゃんと同じDNAをもっています。この胎盤由来のcfDNAを分析できる時期として、公的な案内では妊娠9~10週以降が一つの目安とされています。

ただし、検査を開始できる週数は施設ごとに異なります。妊娠9週から対応している施設がある一方、妊娠10週0日以降を検査対象としている施設もあるため、予約前に必ず確認してください。

妊娠週数は最終月経だけで
判断しない

妊娠週数は、一般的には最終月経が始まった日を妊娠0週0日として数えます。しかし、月経周期や排卵日のずれなどによって、自分で計算した妊娠週数と実際の赤ちゃんの大きさに差が生じることがあります。

NIPTを受ける前には、超音波検査で赤ちゃんの心拍や大きさ、分娩予定日を確認することが大切です。自分の計算だけで採血日を決めず、現在の正確な妊娠週数を産婦人科で確認しましょう。

NIPTはいつまで受けられる?

NIPTをいつまで受けられるかについて、すべての医療機関に共通する最終期限はありません。認証医療機関でも、採血できる期間を妊娠15週0日までとしている施設や、妊娠16週台までとしている施設があります。

施設によって期限が異なるのは、予約や遺伝カウンセリングの体制、検査結果が出るまでの日数、陽性や判定保留だった場合の対応などが関係するためです。

NIPTは採血をすれば終わる検査ではありません。結果が陽性だった場合には、赤ちゃんの染色体疾患の有無を確認するため、羊水検査などの確定検査を検討することになります。

そのため、妊娠14週以降にNIPTを検討している場合は、「採血できるか」だけでなく、「結果はいつ分かるか」「陽性や判定保留の場合にどのような支援を受けられるか」まで確認し、早めに医療機関へ相談することが大切です。

※施設によって検査可能な妊娠週数は異なります。以下は認証医療機関における設定例です。
国立成育医療研究センター「NIPT」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/pregnancy/saniden/nipt.html
国立国際医療研究センター病院「NIPT」
https://hosp.ncgm.go.jp/s038/nipt/index.htm

実際には妊娠何週で
NIPTを受ける人が多い?

出生前検査認証制度等運営委員会が公表した2024年度の実施状況報告では、認証検査分析機関から報告された64,049件について、NIPTを実施した妊娠週数が集計されています。

検査時の妊娠週数 検査件数 割合
9週以下 1,099件 1.7%
10週 7,404件 11.5%
11週 11,844件 18.5%
12週 17,617件 27.5%
13週 13,979件 21.8%
14週 7,150件 11.2%
15週以降 4,956件 7.8%

妊娠11~13週に行われた検査を合計すると、全体の67.8%を占めています。NIPTは妊娠9~10週以降から受けられますが、検査が可能になる最初の週に全員が受けているわけではありません。

このデータは、妊娠11~13週がすべての人にとって医学的に最適だと示すものではありません。一方で、妊娠週数の確認や医療機関の予約、検査前の説明、パートナーとの話し合いなどを経てから受ける人が多いことがうかがえます。

※参照元:【PDF】出生前検査認証制度等運営委員会「令和6年度(2024年度)実施状況報告」
https://www.jams-prenatal.jp/file/nipt_report2024.pdf

妊娠週数別に見る
NIPTを検討するときのポイント

妊娠5~8週頃

妊娠が分かったばかりの時期は、まず産婦人科を受診し、赤ちゃんの状態や妊娠週数を確認しましょう。NIPTを受けるかどうかについて、すぐに結論を出す必要はありません。

この時期には、NIPTで分かることと分からないことを調べ、パートナーと「なぜ検査を受けたいと思ったのか」を話し始めておくと、その後の相談がしやすくなります。

妊娠9~10週頃

NIPTを受け始められる時期です。ただし、妊娠9週から受けられるか、妊娠10週以降からとなるかは医療機関によって異なります。

検査を希望する場合は、開始週数だけでなく、予約方法、遺伝カウンセリングの有無、結果が出るまでの期間、陽性や判定保留だった場合の対応を確認しましょう。

妊娠11~13週頃

2024年度の報告では、NIPTの検査件数が最も多かった時期です。また、妊娠11~13週頃には、超音波検査を用いて赤ちゃんの体の状態を確認する胎児ドックやコンバインド検査なども選択肢に入ります。

NIPTと超音波検査では、検査方法や分かることが異なります。どちらか一方だけで赤ちゃんのすべての病気が分かるわけではないため、検査の目的や違いを確認しておきましょう。

NIPTと胎児ドックの違いについては、「胎児ドックとNIPT、受けるならどっちがいいの?」でも詳しく解説しています。

妊娠14~16週頃

NIPTを受けられる可能性はありますが、施設によっては受付期限が近づいている時期です。希望する施設の予約状況によっては、すぐに検査を受けられない場合もあります。

結果が出る時期や、その後に確定検査を検討する可能性も含め、できるだけ早く医療機関へ相談しましょう。「もう遅いかもしれない」と自己判断して諦めるのではなく、専門家に確認することが大切です。

妊娠17週以降

NIPTを受けられるかどうかは、医療機関の方針や妊娠の状況によって異なります。対応していない施設もあるため、かかりつけの産婦人科や出生前検査を扱う専門医療機関へ早めに相談してください。

この時期には、NIPT以外の検査や超音波検査が適している可能性もあります。自分だけで検査方法を決めず、何を知りたいのかを医師に伝えたうえで相談しましょう。

「できるだけ早く受ける」が
最適とは限らない

妊娠が分かってから検査を受けられる時期まで、不安を抱えたまま待つことをつらく感じる方もいるでしょう。しかし、NIPTは早く受ければ、それだけで不安がすべて解消される検査ではありません。

NIPTの結果は、「陽性」「陰性」「判定保留」のいずれかで示されます。陽性は赤ちゃんに対象となる染色体疾患があると確定した結果ではなく、羊水検査などによる確認が必要です。

2024年度の認証医療機関における報告では、初回検査63,408件のうち354件、割合にして0.6%が判定保留でした。判定保留となった場合は、再検査や羊水検査などを受けるか、あらためて相談する必要があります。

検査結果が予想していなかったものだったときに、どこへ相談できるのか、どのような選択肢があるのかを事前に知っておくことが、自分や家族を守ることにつながります。

遺伝カウンセリングは
検査を受けるためだけのものではない

2024年度の報告では、認証医療機関でNIPTに関する遺伝カウンセリングを受けた人は75,657人で、その後にNIPTを受けた人は63,408人、割合は83.8%でした。

つまり、相談した人全員がそのまま検査を受けたわけではありません。遺伝カウンセリングはNIPTを受けることを前提に説得される場ではなく、自分たちに検査が必要かどうかを考えるための場でもあります。

「相談したら検査を受けなければならない」と考える必要はありません。検査で分かることや結果の受け止め方を聞いたうえで、受けないと判断することも、尊重される選択の一つです。

NIPTを受ける時期を決める前に
夫婦で話したいこと

NIPTを受けられる週数が近づくと、予約を取ることを優先し、検査結果について考える時間が十分に取れないことがあります。検査前にすべての答えを出す必要はありませんが、次の点について話し始めておきましょう。

話し合いたいこと 確認する内容
なぜ検査を受けたいのか 何を不安に感じ、検査によって何を知りたいのか
どの結果まで想定するか 陽性だけでなく、判定保留となった場合にどうするか
誰に相談するか 医師や遺伝カウンセラー、家族などの相談先
どのような支援があるか 病気のある子どもの生活、医療、福祉に関する情報

意見が一致しなかったり、すぐに答えが出なかったりすることもあります。大切なのは、結論を急ぐことではなく、お互いが何を不安に思っているのかを知ることです。

NIPTを受ける施設を選ぶときの
確認ポイント

NIPTは採血による身体的な負担が少ないため、「予約の取りやすさ」や「結果が早く出ること」に目が向きやすい検査です。しかし、検査結果が陽性や判定保留だった場合には、その後の相談や検査につなげてもらえる体制が重要になります。

確認項目 チェックする内容
検査前の説明 NIPTで分かることと分からないことを説明してもらえるか
遺伝カウンセリング 検査前後に疑問や不安を相談できるか
結果後の対応 陽性や判定保留の場合にも継続して相談できるか
確定検査との連携 必要な場合に羊水検査などへつなげてもらえるか
費用の範囲 相談費用や再検査、確定検査の費用が含まれるか

認証施設では、NIPTに関する正しい情報の提供や検査前後の遺伝カウンセリング、必要に応じて羊水検査などへつなぐ体制が整えられています。施設を選ぶ際は、検査の手軽さだけでなく、結果を受け取った後まで支援してもらえるかを確認しましょう。

※参照元:こども家庭庁「NIPTを実施する認証施設」
https://prenatal.cfa.go.jp/certification-facility/

NIPTの検査時期に関する
よくある質問

NIPTは妊娠9週と10週の
どちらから受けられますか?

公的な案内では、一般的な検査開始時期は妊娠9~10週以降とされています。ただし、妊娠9週から受けられる施設と、妊娠10週0日以降から受けられる施設があるため、検査予定の医療機関へ確認してください。

妊娠10週より前に
予約できますか?

検査日が妊娠9~10週以降になることを条件に、早めの相談や予約を受け付けている施設もあります。一方、妊娠10週以降にならなければ予約できない施設もあるため、予約条件を確認しましょう。

妊娠15週を過ぎても
NIPTを受けられますか?

妊娠16週台まで対応している施設もありますが、妊娠15週頃までを対象としている施設もあります。現在の妊娠週数が15週を過ぎている場合は、予約できるかどうかだけでなく、結果後の対応も含めて早めに相談してください。

NIPTの結果は
いつ分かりますか?

公的な案内では、採血から結果を受け取るまでの期間は1~2週間程度とされています。検査機関や採血日、再検査の有無などによって異なるため、具体的な結果通知日を医療機関へ確認しましょう。

NIPTを早く受けるほど
良いのでしょうか?

必ずしも、最短で受けることがすべての人にとって最適とは限りません。検査内容を理解し、陽性や判定保留だった場合の対応、相談できる体制について確認したうえで、納得して受けることが大切です。

まとめ:検査できる時期だけでなく
結果後の時間も考えよう

NIPTは一般的に妊娠9~10週以降から受けられます。いつまで受けられるかは医療機関によって異なり、妊娠15~16週頃までを検査期間としている施設もあります。

2024年度の公的データでは、NIPTの検査件数の約7割が妊娠11~13週に集中していました。検査が可能になる最初の日に受けなければならないわけではなく、妊娠週数の確認や医療機関への相談、パートナーとの話し合いを経てから検査を受ける人も多いことがうかがえます。

「検査を受けられる時期」と「自分たちが納得して受けられる時期」は、必ずしも同じではありません。現在の週数や検査後の流れに不安がある場合は、一人で判断せず、かかりつけの産婦人科や遺伝カウンセリングを行っている医療機関へ相談しましょう。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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