このサイトはFMF胎児クリニック東京べイ幕張をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
NIPTは、妊婦さんから採取した血液を元に、赤ちゃんの染色体異常がありそうかを調べる検査です。
NIPTは非確定検査であり、陽性と出た場合でも、それだけで診断が確定するわけではありません。
確定のためには、「羊水検査」「絨毛検査」や、「生後の採血」などが必要です。
多くの施設で「確定診断は羊水検査」と言われますが、羊水検査を受けられるのは妊娠16週以降です。
さらに、細胞を培養して判定するために、結果が分かるまで3~4週間程度かかります。
妊娠16週以降。羊水の量が増え、羊膜が子宮の壁にしっかり接着するこの時期に行います。
お腹に針を刺して羊水を採取し、そこに含まれる胎児の細胞を培養・解析します。
21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーなどの染色体異常全般。
※重症度までは分かりません。
解析方法によっては、染色体微小欠失症候群や、遺伝子異常、子宮内感染症なども調べることができる検査です。非認証施設でNIPTを受けた場合には、7番は15番などの染色体トリソミーが疑われることもあります。
このような時には、染色体の数的異常がないかどうかの確認だけではなく、もう少し細かい検査をする意味があるため、通常の染色体検査だけでなくマイクロアレイ検査ができる医療機関で検査について相談するとよいでしょう。
| 調べるもの | 羊水中の細胞(胎児の皮膚や腎臓など由来の細胞) |
|---|---|
| 検査の方法 | 妊婦さんのお腹に直接針を刺して羊水を採取、培養し、染色体や遺伝子など目的の項目を解析 |
| 検査可能な時期 | 妊娠16週目〜19週頃 |
| 流産のリスク | 0.3%程度(※) |
| 痛み | 細い針を用いるため採血検査のようなちくっとした痛み |
| 結果がわかるまでの日数 | 2日〜4週間後(解析項目による) |
| 費用 | 126,000円(税込)〜400,000円(税不明) 編集チーム調べ |
妊娠11〜14週ごろ。NIPTの陽性結果が出た直後に検討できるのがメリット。
胎盤のもとになる絨毛組織を採取して検査します。
お腹から針を刺す方法と、子宮頸管からチューブを入れる方法があります。
染色体異常や遺伝子疾患。
一部の検査(例:ダウン症)は1〜3日で結果が出ることもあります。
| 調べる箇所 | 胎盤 |
|---|---|
| 検査の方法 | 細い針、もしくはカテーテルで胎盤の絨毛を採取、培養する |
| 検査可能な時期 | 妊娠11週目〜14週目頃 |
| 流産のリスク | 0.3%(※) |
| 痛み | 局所麻酔をするのでほとんどなし |
| 結果がわかるまでの日数 | 2〜4週間後 *解析方法による ダウン症なら1~3日での迅速検査も |
| 費用 | 126,000円(税込)〜400,000円(税不明) 編集チーム調べ 編集チーム調べ |
NIPTで陽性となった方は、不安な気持ちを抱えたまま確定検査を検討することでしょう。確定検査とは、絨毛検査や羊水検査のことです。
一般的な施設では確定検査=羊水検査が行われており、胎児の情報を反映する正確性は、絨毛検査<羊水検査と言われています。
また、絨毛検査は羊水検査より早い時期に実施可能で、ダウン症など一部の結果なら、1〜3日で知ることができます。
このため「不安な状態を長く続けたくない」とお考えの方は、絨毛検査を検討するのがおすすめです。
胎児の状況によって適切な検査は異なります。まずは胎児超音波を受け、NIPTの結果と一致するような胎児所見があれば絨毛検査で早く結果を知ることも検討できます。胎児超音波で異常がなければ、NIPTの偽陽性や、モザイクなど少し珍しい「軽症型」を想定しての羊水検査を実施します。
超音波検査でトリソミーらしさがよくわかるのが、妊娠13週6日までであることから、NIPT陽性になったときには、比較的短時間のうちに胎児ドックを受ける必要があります。
関連ページ
生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。
FetalHeart(フィータルハート)は、出生前検査や胎児医療に関する正しい情報を、悩むご家族の立場に寄り添って届けるメディアです。皆さんの悩みに寄り添い、選択するお手伝いを少しでもできれば幸いです。
林 伸彦先生より
“今できること”があります
NIPTで「陽性の可能性がある」と告げられたとき、
「すぐにでも何か知りたい」「待つしかないのがつらい」
――そう思うのは、ごく自然な反応です。
たしかに、羊水検査は妊娠16週以降でなければ実施できません。
でも、その間“ただ待つ”だけではなく、“今できる選択肢”があることも知っておいてください。
・妊娠11週ごろから受けられる絨毛検査
・赤ちゃんの全身を詳しく観察できる胎児ドック
こうした方法によって、「何がわかっていて、何がわからないか」を整理することができます。
私たち医療者の役割は、「検査結果をただお渡しする」だけではなく、
その検査がどういう意味を持つのか、その検査結果の次にどのような検査が必要なのかなど、
必要なときに、必要な情報を、正しく届けること。 そして、一緒に冷静に状況を把握し、その方にとって最善の道を探すことです。
不安や迷いは、一人で抱えこまず、どうか信頼できる医療者と共有してください。
その一歩が、きっと、ご家族にとっての安心につながるはずです。