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妊婦健診で「赤ちゃんの心臓のリズムが少し乱れています」と伝えられ、心臓病やダウン症が頭をよぎり、不安を感じている妊婦さんもいるでしょう。
不安や心配が尽きないのは妊婦さんなら誰にでもあることですが、強い不安はストレスとなるため、妊婦さんにも赤ちゃんにも良くありません。正しい情報を知って、赤ちゃんやご自身と適切に向き合うことが大切です。
胎児の不整脈にはいくつか種類があり、脈が速くなる「頻脈」と遅くなる「徐脈」、そして本来のリズムとは異なるタイミングで脈拍が乱れる「期外収縮」などに分類されます。
期外収縮は、赤ちゃんに限らず子どもから大人まで誰にでも起こりうる一般的な現象です。胎児の不整脈の多くは期外収縮で、心臓や神経が発達途中なことから、脈拍が乱れやすいとされています。期外収縮は基本的に一時的なもので、健康上の問題につながらないことがほとんどです。
一方で、頻脈または徐脈性不整脈が認められた場合、その状態が長く続くと胸やお腹に水がたまったり、皮膚にむくみが生じたりすることがあります。重症化すると早産や胎児死亡の原因となる可能性があるため、状況に応じて母体に不整脈を抑える薬を投与して治療を行います。
赤ちゃんの心臓のリズムが乱れていると指摘された場合に注意したいのが、ダウン症の合併症として心疾患を発症している可能性です。
ダウン症はさまざまな合併症を伴う染色体異常として知られており、なかでも発症数が最も多いのが心疾患です。ダウン症全体の約4~5割が合併症として心疾患を発症しており、そのなかでも心室中隔欠損や心房中隔欠損症、房室中隔欠損症などが高頻度に見られます。
これらの心疾患は、心臓の構造に問題がある病気です。そのため、赤ちゃんの心臓のリズムの乱れを指摘された場合は、不整脈の有無だけでなく、心臓の構造や形に異常がないかを詳しく確認することが重要となります。
胎児心エコーは、お腹のなかにいる赤ちゃんの心臓を超音波で詳しく観察する検査です。心疾患に関する専門知識に基づいて診断を行うため、妊婦健診のエコー検査よりも、赤ちゃんの心臓の構造や動きを詳しく確認することができます。
赤ちゃんの心臓の病気は決して珍しいものではなく、約100人に1人の赤ちゃんが先天性心疾患(生まれつきの心臓の病気)を持って生まれると言われています。先天性心疾患の多くは軽症ですが、1,000人に3~4人の赤ちゃんは重症疾患を持っており、生まれてすぐに集中治療が必要になる場合もあります。
心疾患の診断や治療が遅れると、赤ちゃんの状態が悪化し、命に関わることも。そうならないようにするために、出産前に胎児心エコー検査で重症な心疾患を早期に発見し、適切な治療をスムーズに行えるように準備しておくことが重要です。
近年は治療法が進歩しており、先天性心疾患を持って生まれた赤ちゃんの多くが、日常生活を問題なく送っています。
胎児心エコーは、健康保険が適用される検査です。ただし、すべての医療機関で実施しているわけではないため、出産予定の病院で受けられない場合は、対応可能な医療機関を紹介してもらう必要があります。
胎児の不整脈の多くは一時的なもので、健康に問題ないことがほとんどです。そのため、過度に心配する必要はありません。
ただし、頻脈や徐脈が長く続く場合は重症化する可能性があり、状況に応じて母体に薬を投与して治療を行います。また、不整脈の背景にダウン症の合併症として心疾患を発症している場合もあるため、胎児心エコー検査で心臓の構造に問題がないかを確認することが重要です。
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生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。
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