胎児ドック(エコー検査)

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胎児ドックとは

胎児ドックは、超音波(エコー)を使って赤ちゃんのからだのかたちや臓器の発達を確認し、染色体異常や先天的な病気のサインがないかを調べる検査です。

妊婦健診が主にお母さんの健康を中心に見るのに対し、胎児ドックは赤ちゃんに注目して病気のサインの有無をより詳しく調べることを目的としています。胎児ドックで使用される超音波機器は、妊婦検診で一般的に使用されるものよりも多機能かつ精密で、赤ちゃんの細かな構造や機能を評価できるのが特徴です。

欧米諸国では赤ちゃんが安全に生まれてこれるように、妊娠初期に超音波検査(胎児ドック)と母体血清マーカーを組み合わせたコンバインドテスト(結合型検査)が、初期スクリーニング検査のスタンダードとして広く利用されています。

検査でわかること

  • ダウン症候群(21トリソミー)
  • 18トリソミー
  • 13トリソミー
  • 形態異常(脳や手足など体の構造や形に異常がある状態)

【とても大切なポイント】

胎児ドックは病気かどうかをハッキリとさせるための確定的検査ではなく、あくまでも可能性がどのくらいあるのかを調べる検査です。陽性と判定されたからといって、赤ちゃんがその病気であると決まったわけではないことは理解しておきましょう。

それでも心理的な負担が気になる場合は、パートナーや医師と十分に相談しながら胎児ドックを受けるかどうかを検討しましょう。

胎児ドックのメリット・デメリット

メリット

胎児ドックは超音波を使って内蔵の様子を確認することができ、血液検査ではわからない骨の発達の様子や心臓弁の異常などを調べられます。

妊娠11週頃から検査を受けられ、妊娠早期に異常の発見や可能性を知れるのも胎児ドックのメリットです。これにより適切な出産環境を整えたり、出産後の迅速な医療介入を実現するための計画を余裕をもって立てたりすることが可能に。

また、妊婦さんのおなかに針を刺して検査する羊水検査や絨毛(じゅうもう)検査とは違い、流産のリスクがほとんどなく、母子ともに安全に検査できるのも胎児ドックの特徴です。さらに、費用が高額になりやすい出生前診断の中で比較的安く検査を受けられ、経済的な負担を抑えられるといったメリットもあります。

デメリット

形態異常を調べるのに強い胎児ドックですが、範囲や胎児の姿勢によっては異常を見落とす可能性があります。また、超音波所見のない遺伝病や形態異常に該当しない視覚・聴覚などの異常については、胎児ドックで見つけることはできません。

見つかった異常によってダウン症や18トリソミー、特定の染色体異常を疑うことができる一方で、あくまでも可能性のみなので確定するには追加で検査を受ける必要があります。

胎児ドックの具体的な進め方

実施時期

胎児ドックは「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」に分け、赤ちゃんの成長に合った検査を段階的に行います。

妊娠初期(11週~13週ごろ)

この時期の胎児ドックは、主に染色体異常のリスク評価に重点を置いて検査を行います。

検査では、超音波を使ってNT(赤ちゃんの首の後ろのむくみの厚さ)を測定するほか、鼻骨の有無や心臓・腹部の大きさ、頭と脳の構造、手足の発達などを詳細に観察。NTの厚さは、ダウン症をはじめとする染色体異常のリスクを評価する指標のひとつになります。

さらに、心拍数や特定の血管の血流なども測定し、染色体異常の可能性を評価。染色体異常の可能性が疑われる場合は、任意で追加の出生前診断を受けます。

妊娠中期(18週~22週ごろ)

妊娠6ヶ月ごろになると赤ちゃんの重要な器官はほぼ出来あがり、外性器もわかるようになります。

妊娠中期の胎児ドックでは、赤ちゃんの全身を精密に調べることができ、脳や心臓、背骨、顔、手足などの細部まで詳細な観察が可能に。脳の構造をはじめ、心臓の室と弁の動作、背骨の整合性、手足の成長状況などを評価し、腹部の臓器の位置と構造も確認します。

妊娠後期(28週~32週ごろ)

妊娠8ヶ月ごろの赤ちゃんは身長40cm、体重は1.5kg程度まで成長します。筋肉や神経も発達してきている時期です。

妊娠後期の胎児ドックの目的は、赤ちゃんの成長と発達の最終段階を確認し、出産に向けた準備を評価すること。妊娠中期までの検査に加え、赤ちゃんの大脳皮質の発達状態や脳のしわの形成、心臓と主要な血管の機能、臓器の成熟度などを検査し、赤ちゃんの全体的な健康状態を観察。また、赤ちゃんの体重が適切に増加しているか、羊水の量が正常範囲内かどうかも確認します。

妊娠後期に胎児ドックを受けることで、出産時に予期せぬ問題が起きるリスクの低減につながります。

検査の流れ

  • 1.予約・カウンセリング
    胎児ドックを受けられる医療機関を探し、予約します。検査前にカウンセリングを行うことが一般的で、医師やカウンセラーから検査の意義や方法の説明を受けます。
  • 2.検査
    精密な超音波機器を使って、お腹の赤ちゃんの脳や顔、手足などの形態に異常がないかを詳細に観察。検査項目は、妊娠時期によって異なります。
  • 3.結果説明
    胎児ドックは検査結果がすぐにわかるため、当日に説明を受けられます。血液検査も一緒に受ける場合は、検査結果を受け取るのに2週間程度かかることもあります。

結果の伝えられ方

胎児ドックの検査結果は、ダウン症やトリソミーの可能性が「1/500」のような分数(確率)で報告されます。結果が基準値よりも高ければ陽性(スクリーニング陽性)、低ければ陰性(スクリーニング陰性)と判定。設定されている基準値は、検査を受ける施設や疾患によって異なります。

料金の目安

胎児ドックの料金の目安は3万~7万円程度です。ただし、医療機関や検査項目によって大きく異なるため、詳しい料金については検査を受ける施設にお問い合わせください。

検査費用のほかに、カウンセリング料や手数料が別途必要になる場合もあります。

胎児ドックをはじめとする出生前診断は自由診療となり、健康保険は適用されません。全額自己負担となるほか、検査結果によっては追加の検査などで費用がさらに高額になる可能性があります。

【比較表】胎児ドックとNIPT、何が違うの?

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NIPT 胎児ドック
検査を受ける時期 妊娠11週以降
※結果次第で羊水検査を行う場合、17週頃までが推奨
妊娠11週以降
※結果次第で羊水検査を行う場合、17週頃までが推奨
検査でわかること
(非確定)
21トリソミー
18トリソミー
13トリソミー
21トリソミー
18トリソミー
13トリソミー
形態異常
結果の出方 陽性 / 陰性 「1/500」などの確率
疾患がある時に検査陽性となる確率 約99%
(見落としが少ない)
妊娠11週~13週:約80%
妊娠14週以降:約50%
(見落としが多い)
検査費用 10〜20万円 3〜7万円
注意点 精度99%と表現されることが多いが、
検査陽性の時の的中率はもっと低い
NIPTや確定診断に比べて精度が低い

もし「陽性」という結果が出たら…

胎児ドックの検査で異常が疑われる場合、赤ちゃんに本当に病気があるのかをハッキリさせるための確定診断を検討します。確定診断として代表的なのは、羊水検査や絨毛検査です。

ただ、羊水検査や絨毛検査は、どちらも流産や破水のリスクが伴います。可能性はわずかではありますが、医師やパートナーと十分に相談したうえで検査を受けるかどうかを検討しましょう。

出生前診断を行っている多くの医療機関では遺伝カウンセリングの体制が整っているため、専門家の力を借りるのもおすすめです。遺伝カウンセリングでは検査に関する正確な情報を提供してもらえるほか、今後の検査についての意思決定や心理的サポートを受けられます。

胎児ドックをはじめとする出生前診断は、さまざまな不安や悩みを抱えやすいもの。納得のいく選択ができる環境を整えるためにも、不安や悩みを解消するきっかけとして遺伝カウンセリングの活用をおすすめします。

まとめ

高齢出産や遺伝的リスクが高い妊婦さんにとって、胎児ドックはお腹の中の赤ちゃんの健康状態を確認できる有益な選択肢です。ただ、結果によっては心理的な負担を抱えてしまうこともあります。

胎児ドックをはじめとする出生前診断はあくまでも任意なので、必ず受けなければいけない検査ではありません。検査のメリットやデメリットを把握し、医師やパートナーとも相談したうえで、納得いく決断をすることが大切です。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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