超音波スクリーニング

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超音波スクリーニングとは

超音波スクリーニングは、赤ちゃんや胎盤、臍帯(へその緒)、羊水などを詳しく観察し、おなかの中にいる赤ちゃんのからだの構造や機能に異常がないかを調べる出生前検査のひとつです。 通常の妊婦健診で行われる超音波検査が赤ちゃんの発育や羊水量を調べるのに対し、超音波スクリーニングでは赤ちゃんの状態をより詳しく調べます。

超音波スクリーニングは、妊婦さんやそのご家族が希望する場合に受ける任意の検査です。また、通常の超音波検査で何らかの異常が疑われる場合にも、より詳しく調べるために超音波スクリーニングが行われることもあります。

超音波スクリーニングは、赤ちゃんの形態異常を単に見つけるための検査ではありません。妊娠中から赤ちゃんの様子を調べて疾患の有無や重症度を予測し、赤ちゃんと妊婦さんに対して適切な処置ができる施設や分娩方法を選択することで、重篤な後遺症を残すリスクをできるだけ減らすのが目的です。

検査でわかること

  • 先天性異常(心臓や脳の病気、手足の欠損など)

超音波スクリーニングのメリット・デメリット

メリット

生まれてくる赤ちゃんの約3~5%は何らかの異常を持っているとされており、超音波スクリーニングは出生前に赤ちゃんの先天性異常を調べることができます。

もしも異常が見つかった場合、妊婦さんや赤ちゃんの安全を確保するための施設や分娩方法を検討でき、必要に応じて出生後すぐに高度な医療を受けられる体制を整えることが可能に。母子ともにリスクを低減できるので、妊娠中の不安を和らげ、安心してお産を迎えられるといったメリットがあります。

また、赤ちゃんの病気をあらかじめ理解しておくことで、赤ちゃんを迎えるための心の準備をしたり、自宅の育児環境を整えたりできるのも超音波スクリーニングのメリットです。

デメリット

超音波スクリーニングは、おなかの中の赤ちゃんのすべての病気や異常がわかる検査ではありません。

赤ちゃんの向きや週数、腹壁の厚さなどによって異常を見落とす場合もあるほか、そもそも超音波検査ではわからない病気もあります。超音波で調べられる範囲でしか異常を見つけられないため、ダウン症をはじめとする染色体異常を超音波スクリーニングで調べることはできません。

超音波スクリーニングには限界があるので、結果は問題なかったのに先天性異常のある赤ちゃんが生まれたり、逆に異常が疑われていたのに正常な赤ちゃんが生まれたりすることもあります。

ダウン症をはじめとする染色体異常を調べたい場合は、非確定的検査のNIPTをはじめ、確定的検査の羊水検査や絨毛(じゅうもう)検査を検討しましょう。ただし、羊水検査や絨毛検査は母子ともに負担がかかり、確率はわずかですが流産や早産などのリスクを伴います。

超音波スクリーニングの具体的な進め方

実施時期

超音波スクリーニングは、「妊娠初期」「中期」「後期」に行います。ただし、医療機関によって設定されている時期が異なるので、詳しくは受検を検討している施設にご確認ください。

超音波スクリーニングは、赤ちゃんのからだや臓器が大きいと詳細まで調べやすいため、妊娠後期のほうが異常を見つけやすいとされています。ただ、赤ちゃんの骨も硬く太くなるので、超音波が遮られて骨の後ろにある臓器が見えにくいという欠点も。たとえば脊椎と肋骨に囲まれている心臓などは、赤ちゃんの向きによっては骨の陰になって異常を見つけにくくなる可能性があります。

検査の結果によって妊娠を中断する選択もできるようにしたい場合は、妊娠18週~20週ごろに検査を受けると良いでしょう。

検査の流れ

  • 1.予約
    超音波スクリーニングを行っている医療機関で予約を取ります。
  • 2.検査
    おなかにゼリーを塗り、プローブと呼ばれる装置をあてて検査をします。検査の所要時間は内容によっても異なりますが、20~30分程度です。一般的な超音波検査よりも時間をかけて、赤ちゃんの内臓や骨、血管などの形や構造などを詳細にチェックします。
  • 3.結果説明
    ほとんどの場合、その日のうちに医師から検査結果の説明を受けられます。

妊婦健診のひとつとして超音波スクリーニングを行っている施設の場合、血圧の測定と採尿、助産師との面談が設けられていることがあります。妊娠週数によっては膀胱に尿がたまった状態で検査を行う場合もあるので、医療機関の指示にしたがってください。

結果の伝えられ方

超音波スクリーニングの結果は、正常または異常で伝えられます。

ただし、正常と判定された場合でも、先天性異常が100%ないと保証されたわけではない点に注意が必要です。たとえば形態異常ではない知的障害や視覚障害、超音波的特徴のないダウン症、小さい形態異常などは、超音波スクリーニングで見つけることはできません。

妊娠後期にならないとわからない異常もあるほか、赤ちゃんの位置や羊水量なども検査結果に影響します。どの出生前検査にも限界があることを理解し、それでも気になることがある場合は超音波スクリーニングを複数回行う、または医師と相談したうえで別の出生前検査を検討すると良いでしょう。

料金の目安

超音波スクリーニングの検査料は5千円〜5万円程で、医療機関によって大きく異なります。検査料のほかに、カウンセリング料が別途必要になる場合もあります。超音波スクリーニングは公的健康保険が適用されない自費診療なので、料金は全額自己負担です。

医療機関によっては、自治体から発行される各補助券が使える場合があります。

【比較表】超音波スクリーニングとNIPT、何が違うの?

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NIPT 超音波スクリーニング
検査を受ける時期 妊娠11週以降
※結果次第で羊水検査を行う場合、17週頃までが推奨
妊娠10週以降
検査でわかること
(非確定)
21トリソミー
18トリソミー
13トリソミー
先天性異常
結果の出方 陽性 / 陰性 異常 / 正常
疾患がある時に検査陽性となる確率 約99% 疾患によって異なる
検査費用 10〜20万円 5千~5万円
注意点 精度99%と表現されることが多いが、
検査陽性の時の的中率はもっと低い
染色体異常は調べられない
 

もし「異常」が認められたら…

産婦人科診療では検査で先天性異常が疑われた場合、適切な施設に紹介することを重視しています。

超音波スクリーニングで異常が認められた場合は、精査や出産後の管理を行える大学病院や周産期センターなどを紹介してもらうことが可能。そこで超音波専門医や産婦人科医が赤ちゃんの精査と母体を診察し、重度の先天性異常が見られる場合はいろいろな診療科と連携しながら、最適な分娩施設や生後必要な治療法を検討します。

安心して出産を迎えられるように多くの専門家のサポートを受けられるのは、悩みや不安を抱えやすい妊婦さんにとって心強いポイントです。

まとめ

おなかの中にいる赤ちゃんに対して、「何か異常があるなら事前に知って対処しておきたい」と考える方もいれば、生まれてみなければわからないことも多いので「不確定な情報なら知りたくない」と考える方もいます。妊婦さんとパートナーの間で考えが違うこともあるでしょう。

超音波スクリーニングをはじめとする出生前検査を受けるべきかどうかに正解はありません。結果によっては非常に重い選択をしなければいけないこともあるので、パートナーとよく話し合い、納得いく選択をすることが大切です。

超音波スクリーニングを受けるかどうか迷っている場合は、遺伝カウンセリングを利用するのもおすすめです。遺伝カウンセリングでは専門家から検査や病気に関する正確な情報を提供してもらえ、妊婦さんの不安や葛藤に寄り添うための心理的サポートも受けられます。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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