胎児ドックは初期と中期どっちに受けるもの?

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もくじ

時期によって胎児ドックで
わかることは異なる

胎児ドックは、エコーで赤ちゃんの状態をチェックする検査です。
赤ちゃんの成長具合だけでなく、手足など見た目の異常、各臓器の異常、染色体異常に関連するサインなどを評価します。

胎児の体は日々変化していくため、1回だけの検査ですべてがわかるわけではありません。
妊娠11週以降に始まり、初期・中期・後期の3つの時期に分けて胎児ドックを行うのが望ましいとされています。

これは、赤ちゃんの成長とともに見やすいポイントや確認できる異常に限界があるためです。
医療機関によって、時期別のチェック項目が大きく異なるため、検査時期を考える際には、いつどんなことを知りたいのかをよく相談しましょう。

初期の胎児ドックでわかること

初期の胎児ドックでわかることは、一般的に以下の通りです。

  • 染色体異常(ダウン症、18トリソミー、13トリソミー)らしさ
  • 心臓の形態異常(大血管の繋がりや、左右心室のバランスなど)
  • 四肢の目立つ異常(四肢欠損など)
  • 顔面構造の異常(口唇口蓋裂の一部、単眼症など)

染色体異常の可能性は、胎児の首のうしろのむくみ、心拍数、特定の血管の血流などによって評価します。
ここで異常が疑われる場合には、妊娠11〜14週に絨毛検査などを受けて、遺伝学的な診断をすることがあります。

中期の胎児ドックでわかること

妊娠中期になると、赤ちゃんの主要な臓器がほぼ出来上がっており、脳、心臓、背骨、顔、四肢などの細かいところまで観察できます。
中期の胎児ドックでわかることは、一般的に以下の通りです。

  • 脳の状態(脳室拡大、小頭症、水頭症など)
  • 心臓の異常(心室中隔欠損症、大血管異常など)
  • 背骨・脊髄の異常(脊髄髄膜瘤など)
  • 顔面の異常(口唇口蓋裂、小顎症、眼球や耳の異常など)
  • 手足の形成異常や骨の長さの異常

後期の胎児ドックでわかること

  • 胎児の発育状況(体重・頭囲など)
  • 消化管系の疾患(食道閉鎖、鎖肛など)
  • 後期に明らかになる異常(腫瘍、貧血、成長遅延、胎児機能不全など)

まとめ:胎児ドックは“その時期でしか見えないこと”がある検査です

「赤ちゃんが大きくなってからの方が見やすい」と思われがちですが、 実際には、染色体異常の検出は初期が最も適しており、心臓などの構造異常は中期以降に明らかになることも多いのです。

病気に気づく時期が遅いほど、受けられる検査など選択肢が少なくなります。 「初期だけ」「中期だけ」で終わらせず、各時期で異なる視点からの評価を受けることが大切です。 また、情報を一貫して管理するためにも、同じ医療機関で継続的に検査を受けることをおすすめします。

FMF胎児クリニック東京べイ幕張院長
林 伸彦先生より
“どっちがいいか”より、
“何を知りたいか”で選ぶ
検査です

「胎児ドックとNIPT、どちらがいいですか?」
「初期と中期、どちらか一回だとしたら、どちらがいいですか?」
――そう聞かれることは少なくありません。とても自然な疑問だと思います。

でも医療者としての答えは、「目的に応じて選んでほしい」というのが正直な気持ちです。
染色体異常の可能性を調べたいのか。 それとも、赤ちゃんのからだを詳しくチェックしたいのか。
病気があるとき、出産したときに驚かないための準備なのか、胎児治療のための検査なのか。

検査には必ず目的があります
「自分たちは何を知りたいのか」「今の時点では何は知りたくないのか」という視点を持つこと。
その問いに向き合うことが、より納得のいく選択につながる第一歩だと、私は思っています。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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FMF胎児クリニック東京べイ幕張
院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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