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出生前検査イコール「命の選別」だと思っている人が少なくありません。
「検査・診断の結果によっては妊娠の中断を選択するかもしれない」という考えが、妊婦さんが抱える罪悪感・後ろめたさの原因となっています。
もちろん、悩んだ末にそういった選択をする人はいます。だからと言って、初めから中絶を願って検査をする人はいないでしょう。
「無事に産んで健康に育てたい」と願うからこそ検査を受けるのです。
「知らなくてもよかった現実を知ってしまうのが怖い」「陽性だった場合、どうすればいいかわからない」という考えもあります。
検査の結果次第では、大きなショックを受けてしまう可能性はありますが、検査を受けなくても、異常や病気は赤ちゃんが産まれればわかることです。
早めに結果を知ることで、胎児治療という選択肢が得られたり、心の整理をしたり、赤ちゃんを養育する環境を整えたりすることができるのです。
それでも検査について悩んでいるのは、赤ちゃんやご家族の未来を考えているからこそ。実際に、検査を受けた人たちは次のように考えたようです。
出生前検査が普及し、「検査をするのが当たり前だと思った」「友人がみんなやっていたので悩まなかった」という人も少なくありません。
ただ、周囲からの勧めやプレッシャー、SNSの意見などに流されて、「受けなければならない」と思い込んでしまうのは要注意です。
結果を受け止めるのも、赤ちゃんを育てていくのもあなた(ご夫婦)自身です。まずは自分の気持ちと正面から向き合ってみてください。
妊娠中の限られた時間の中で、つわりや体調不良を抱えながら検査を受けるべきか、受けないべきか、多くの妊婦さんが悩んでいます。
検査を受けた人の理由はさまざまですが、高齢出産、過去に流産・死産を経験した、親族に障害を持つ人がいる、という方は受検を検討するケースが多いようです。
当然、「障害のあるなしで命の選別をすべきでない」と考えつつも、「もし病気や障害があった場合、経済的にも養育環境としても無理がある」と不安を抱き、葛藤しながら受検した人もいます。
受検をしなかった人の中には、「そもそもNIPTを知らなかった」「自分が受ける必要性を感じなかった」という人が少なくありません。
また、「障害の有無や程度に関わらず出産するつもりだった」という考えもあるようです。
おなかの赤ちゃんの状態や経済状況、養育環境は人によって異なります。このためどちらを選ぶかに正解はありません。
大切なのは、ご自身が納得できる決断をすることです。
出生前検査は、命の選別のためだけにあるものではありません。
中でも胎児ドックは、赤ちゃんの「健康診断」のような役割を果たします。
染色体異常の可能性だけでなく、心臓・手足・内臓・脳などの形態異常や先天的な病気の有無を評価することができます。
検査で得られた情報をもとに、
といった“命を支える医療”へつなげていくことができます。
受けるかどうか迷っている方は、まずは遺伝カウンセリングを受けてみるのもひとつの方法です。
病気のこと、検査のこと、そして社会的なサポート体制まで、正確な情報をもとに納得のいく選択をするための支援が受けられます。
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生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。
FetalHeart(フィータルハート)は、出生前検査や胎児医療に関する正しい情報を、悩むご家族の立場に寄り添って届けるメディアです。皆さんの悩みに寄り添い、選択するお手伝いを少しでもできれば幸いです。
林 伸彦先生より
そんなふうに悩む方もいらっしゃいます。
「検査を受けること自体が、差別につながるのではないか」
「支援する立場である自分が受けていいのだろうか」
そうした葛藤を抱えるのは、命と向き合う姿勢がまっすぐだからこそだと思います。
そもそも「わが子が健康に育っているか知りたい」「健康に育ってほしいと願う」ことは、
ごく自然な親の気持ちで、尊重されていい気持ちのはずです。
出生前検査を受けることと、障害のある方を差別することは、本質的にまったく異なるものです。
出生前検査には、不安や葛藤がつきものです。
それは他のどんな医療にもあまりない、命に向き合う医療ならではの難しさかもしれません。
だからこそ、「情報の整理」と「心の整理」を支えることも、私たち医療者の大切な役割だと考えています。
迷いがあるとき、答えが出せないときは、どうか一人で抱え込まずにお話しください。
“正解”を出すのではなく、“納得”を見つけるために、私たちは一緒に考えます。