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ヨーロッパやアメリカでは当たり前のように行われている出生前検査。日本では2018年3月に一般診療化され、徐々に受検者が増加しています。
日本産婦人科学会が2013年4月〜2020年3月に行った調査によると、専門機関でNIPTを行なった数は、2013年の7,775件に対して、2019年には14,288件と倍近くに増加。高齢出産が増えている中で、今後もNIPTを受ける人は増えると見られています。
皆さんが気になるのは、受検した理由ではないでしょうか。
2013年4月〜2019年3月までにNIPTを行った72,626件のデータのうち、94.3%が高年妊娠を理由に受検していました。
そこへ、出産既往(1.9%)や超音波マーカー、母体血清マーカー、染色体転座などの理由が続きます。
検査の陽性率は1.79%でした。
この中で特に陽性率が高かったのが、超音波マーカーです。超音波マーカー検査で異常を指摘され、NIPTを受けた人の14.7%がNIPTで陽性となっています。
出生前検査についてアンケート調査に寄せられた声からいくつか紹介します。
調査名:ご自身に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ(調査機関:ファストアスクアンケート)
実施期間:2025年3月24日~28日
対象:全国の3年以内に妊娠・出産を経験した女性(有効サンプル数:221名)
※記載している年齢は調査時点の年齢です。
初めての妊娠だったので、安心材料として、受けたいと夫に相談し受けました。結果としてリスクが低いことが分かったので安心できました。費用も安かったので、受けてよかったと思います。(33歳)
第1子のときも出生前検査を受けており、第2子なのでより一層第1子の負担にならないよう今回も受けたいと思いました。夫にそう伝えると同意してくれて、一緒に検査に立ち会うと言ってくれました。(36歳)
高齢出産に近い年齢だったため、不安がありました。夫に相談したところスムーズに同意してくれたので、検査を受けました。(35歳)
36歳は年齢的にグレーなので受けなくても大丈夫かもしれないけれど、NIPTは何かしらの疾患がある子が生まれる確率がわかるので、やはり心配なので受けたいと思いました。値段も高額だったので夫に相談し、もし疾患が見つかった場合、自分は育てる自信がないことも伝えました。夫も同じ考えだったので、検査を受けることにしました。(37歳)
ほかにも、下記のような声があるようです。
※参照元:朝日新聞フォーラム「出生前診断へのお考えをお聞かせください」より(https://www.asahi.com/opinion/forum/140/)
出生前検査についてアンケート調査に寄せられた声からいくつか紹介します。
調査名:ご自身に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ(調査機関:ファストアスクアンケート)
実施期間:2025年3月24日~28日
対象:全国の3年以内に妊娠・出産を経験した女性(有効サンプル数:221名)
※記載している年齢は調査時点の年齢です。
検査してどんな結果であっても産むと決めているので、あえて検査をしなくて良いのではないか?と夫にも確認し、受けるのをやめました。(38歳)
初めて子供を産む時、不安になって検査を受けるか旦那さんと相談しました。まだ若かったことと、担当医師から「エコー検査の結果から受ける必要はあまりない」と言われたのでやめました。(33歳)
一応受けたほうが良いかなと母に相談しましたが、「まだ30代前半だし大丈夫よ」と言われ、私自身も、もし病気があっても中絶したくなかったので調べる意味がないかなと思い受けませんでした。(34歳)
高齢出産だったので、検査を受けたほうがよいかを夫に相談しました。どんな結果が出たとしても出産予定であること、担当医から「心配しすぎないで」と話があったので、検査は見送りました。(40歳)
ほかにも、下記のような声があるようです。
※参照元:朝日新聞フォーラム「出生前診断へのお考えをお聞かせください」より(https://www.asahi.com/opinion/forum/140/)
出生前検査を受けた人で多いのは、高齢出産、過去に染色体異常や先天異常の妊娠経験がある、ダウン症の家族がいる、不妊治療で妊娠したなどの理由です。
一方、検査を受けない選択をした人で多いのは、検査をしても方針は変わらない、検査に抵抗感がある、検査についてあまり情報を持っていないという理由です。
出生前検査を受けるかどうかは、個人の考えや環境によって大きく異なります。
どちらが正しいということではないので、まずはご夫婦でよく話し合ってみるのがおすすめです。
出生前検査は、命の選別をするための検査ではありません。出生前検査は、おなかの赤ちゃんの健康診断です。
生まれる前に赤ちゃんの健康状態をチェックし、異常を見つけることで、治療をしたり生まれた後の生育環境を整えたりすることができます。
気になる方は、まず専門の医師やカウンセラーによるカウンセリングを受けてみてください。
出生前検査を受けるかどうかに正解はありません。ご夫婦が納得の選択をできるようにすることが何より大切です。
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生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。
FetalHeart(フィータルハート)は、出生前検査や胎児医療に関する正しい情報を、悩むご家族の立場に寄り添って届けるメディアです。皆さんの悩みに寄り添い、選択するお手伝いを少しでもできれば幸いです。
林 伸彦先生より
一緒に考えてみませんか?
出生前検査を受けるかどうか――。
それは、“正しい答え”があるというよりも、一人ひとりが向き合う“とても個人的な問い”です。
医療者として私たちにできるのは、正しい情報をお伝えし、その人に合った考え方を一緒に探すこと。
選ぶことを急がせたり、どちらか一方をすすめたりすることではありません。
“悩んでいる”ということ自体が、赤ちゃんのことを真剣に考えている証です。
だからこそ、どうか一人で抱え込まずに、私たちに話してみてください。
お話を伺いながら、必要であれば寄り道しながらでも、納得できる選択肢にたどり着けるようにお手伝いします。