妊婦健診で「経過観察」と言われて心配な方

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もくじ

妊婦健診のエコー検査で
「経過観察」と言われたら

妊婦健診でおなかの赤ちゃんに心配が生じた際に、「いまは断定できないので、しばらく経過を見ましょう」と言われることがあります。
「何が心配なの?」「今どういう状態なの?」
――そんなふうに詳しく聞きたくても、はっきりした答えがもらえず、不安になる方も少なくありません。

妊婦健診でわかること・わからないこと

妊婦健診では、エコー検査で以下のような項目を確認しています。

  • 赤ちゃんの成長(頭や胴体の大きさ、大腿骨の長さなど)
  • 羊水の量
  • 胎盤の位置や子宮内の環境
  • 赤ちゃんの心拍や姿勢など

妊婦健診の目的は「妊婦さんが安全にお産を迎えられるか」を確認すること。
赤ちゃんの病気や異常を見つけることが目的ではないため、一回の超音波検査でわかる情報には限りがあり、また次回確認しようとなることがあります。

「経過観察」と言われる
代表的な例  

では妊婦健診で「経過観察」と言われるのはどういうケースなのでしょうか?代表的な例をご紹介します。

首のうしろのむくみが厚い

どんな胎児にも、首の後ろにむくみがあります。そのむくみが厚いほど、染色体異常や心臓疾患を持つ胎児である可能性が高いと言われています。

胎児の成長が少し小さい・大きい  

胎児発育不全や妊娠糖尿病などが背景にあるか確認します。
一回の検査では計測誤差があることもあり、1-2週おきに何度か大きさを確認することがあります。

心拍のリズムが一定しない

心拍のリズムが安定しないのは、胎児が弱っている、胎内環境が悪化していることを示しています。
あくまで「正常とは言い切れない」状態なので、イコール病気だと決まったわけではありません。胎児機能不全が疑われる場合は、精密検査を行って原因を探ります。

手足が欠損しているかも  

遺伝的異常、正常に発達できなかった、羊膜腔から出た細い組織の束によって腕や脚が締めつけられて上手く発育できない、などさまざまな原因があります。
「手足を頭の後に隠しているだけ」ということもあるため、本当に欠損しているのか確認するために、時間をあけて再評価することもあります。

不安を抱え込まないために
できること

妊婦健診は、妊娠初期は1~2週に1度ですが、妊娠中期は4週間に1度になります。
このため健診で「経過観察」と言われても、その間赤ちゃんの様子が分からず不安に思うことが多いようです。

不安な気持ちを抱えないためには

  • 一人で悩まず、パートナーや家族と話すこと
  • 正しい情報を得ること(インターネットは信頼性に注意)
  • 気になることがあれば、かかりつけの医師や助産師に相談を

それでも不安が消えないときは、「胎児ドック」を受けてみるのも選択肢の一つです。

胎児ドックとは?

胎児ドックは、通常の妊婦健診よりも時間をかけて丁寧に赤ちゃんの状態を観察する検査です。
赤ちゃんの大きさや心拍だけでなく、

  • 各臓器の発達
  • 手足や顔の形態
  • 染色体異常のサイン(首のむくみの厚さなど)

などを胎児の専門家が細かく評価します。もし妊婦健診で「むくみが厚い」と言われた場合でも、

  • どのくらい厚いのか
  • 正しい場所を計測したか
  • 赤ちゃんの向きは計測するうえで正しい向きだったか
  • 正しい週数に測ったか
  • 他にも気になる所見があるか

など、胎児ドックならより細かな評価が可能です。

経過観察と言われたら…

「経過観察」だからといって、必ずしも異常がある、または疑われているわけではありません。
エコー検査で見られた所見が一過性であったり、向きが悪くて評価を先送りにしただけであったりする場合もあります。

おなかの赤ちゃんは日々成長しているため、毎回の健診で変化を確認することも大切ですが、正しい検査時期をすぎてしまうと評価できないものも出てきます。

妊婦健診は、そもそも胎児全身の状態を把握する目的では行っていないことに注意し、もし心配事がでてきたときには、一度胎児をしっかりみておくことで、早く安心できたり、早く病気に気づいて対応できることもあります。

FMF胎児クリニック東京べイ幕張院長
林 伸彦先生より
“何もない”とわかるだけでも、心は軽くなります

「経過観察」という言葉に、戸惑いや不安を感じた方も多いのではないでしょうか。 医師にとっては日常的に使う表現でも、説明が足りなければ、「何か異常があるのでは…」と心配になるのも当然です。

けれど、“経過観察”=“異常”というわけではありません。
成長の個人差や、一時的なむくみ、測定のタイミングや角度による見え方など、医学的にはごく自然な理由で経過を追うことも多くあります。

とはいえ、「何もない」とわかるまでは、やっぱり不安が残るものです。
そのようなときには、胎児ドックのような精度の高い検査で、赤ちゃんの状態を詳しく調べるという選択肢もあります。

「何もないことを願う」――それは、とても自然な気持ちです。
医ですが、私たちは日々の診療の中で、すべてが何もなく終わるとは限らない現実も知っています。
だからこそ、安易に「若いから大丈夫ですよ」「よくあることだから心配ないですよ」と言うことはしません。

もし、何か気になることがあれば――
それを早めに見つけ、医学的な選択肢を提案したり、必要な支援制度や情報をお伝えしたりするのが、私たち医療者の役割です。
“安心のための医療”ではなく、“理解と行動のための医療”を届けたいと考えています。

自分の健康のことでも、「もし重大な病気が見つかったらどうしよう…」という不安から、受診をためらってしまうことはよくあります。
でも、赤ちゃんは自分で病院に行くことはできません。
赤ちゃんを病院に連れてきてくれるのは、お母さんやご家族しかいないのです。

私たちは、決して無理に検査を勧めるつもりはありませんが、
「気になる」気持ちが生まれたときには、どうか勇気をもって相談してください。
どんな結果であれ、その一歩が、赤ちゃんとご家族にとって、より良い未来への準備につながることを願って、私たちは胎児医療を行っています。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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FMF胎児クリニック東京べイ幕張
院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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