エコーで「心臓に白い点」と言われた|EIF(心臓内高輝度エコー)とダウン症の関係

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妊婦健診のエコー(超音波)検査で、「赤ちゃんの心臓に白い点が見えますね」と言われ、不安で頭が真っ白になってしまったお母様やご家族は少なくありません。「心臓の病気?」「もしかしてダウン症?」と、検索しては心配を募らせていることでしょう。

本記事では、心臓に見える白い点の正体である「EIF(心臓内高輝度エコー)」について、ダウン症との関連性や、指摘された後にできることについて、専門的な視点からわかりやすく解説します。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。実際の経過や治療については、必ず医師にご相談ください。

「心臓の白い点」の正体=EIF(心臓内高輝度エコー)とは

エコー検査で心臓にキラキラとした白い点として映るものは、医学的にはEIF(Echogenic Intracardiac Focus:心臓内高輝度エコー)と呼ばれます。

これは、心臓の筋肉(乳頭筋など)に微小なカルシウムが沈着している状態を指しています。

ここで最も大切なことは、EIF自体は心臓の奇形や病気ではないということです。心臓の動きや機能に悪影響を与えることはなく、赤ちゃんが成長するにつれて自然に見えなくなることも多く、生まれた後に心臓病を引き起こす原因になることもありません。

どのくらいの赤ちゃんに見られる?

「うちの子だけ異常があるのでは…」と不安になるかもしれませんが、EIFは決して珍しい所見ではありません。

一般的に、健康な赤ちゃんの約20〜30人に1人(3〜5%程度)の割合で見つかるとされています。

さらに、人種によっても現れやすさに違いがあり、アジア系の赤ちゃんではさらに高い頻度(30%程度)で見られるという研究データもあります。つまり、日本人妊婦さんのエコー検査では比較的よく遭遇する、ありふれた所見の一つなのです。

参照元:J-GLOBAL公式HP(https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202402174091848886

ダウン症との関係はある?

EIFが注目される理由は、ダウン症(21トリソミー)などの染色体疾患を持つ赤ちゃんにおいて、この所見が多く見られる傾向があるためです。このような、染色体疾患の可能性をわずかに示唆するエコー上のサインを「ソフトマーカー」と呼びます。

しかし、過剰に心配する必要はありません。重要なのは「単独所見かどうか」です。

エコー検査でEIFが一つだけ見つかり、他に何も異常が見られない(単独所見の)場合、ダウン症の追加リスクはほぼ上がらないと考えられています。健康な赤ちゃんにもごく当たり前に見られるサインであるため、EIF単独で過剰な不安を抱える必要はありません。

一方で、心臓以外の臓器に別のソフトマーカーや形態異常が複数見つかった場合は、総合的にリスクを評価する必要があります。

指摘されたら次にできること

いま感じている不安は「気にしすぎ」ではありません。わからないことがあれば不安になるのは自然なこと。その不安を小さくする方法は、思い悩むことではなく、確かめることです。モヤモヤした気持ちを抱えたまま妊娠期間を過ごさないために、次のような選択肢を検討できます。

精密エコー(胎児ドック)で全身の所見を確認する

通常の妊婦健診のエコーよりもさらに高解像度の機器を使用し、胎児診断に精通した専門医が赤ちゃんの全身をくまなくチェックします。EIF以外にサインがないか(単独所見であるか)をしっかりと確認することで、大きな安心に繋がります。

NIPT(新型出生前診断)や確定検査という選択肢

精密エコーの結果、他の所見が見つかった場合や、どうしても不安が拭えない場合は、NIPT(お母さんの採血で赤ちゃんの染色体疾患の可能性を調べる検査)や、羊水検査などの確定検査を受けることも一つの選択肢として挙げられます。

まとめ:白い点=病気ではない

エコー検査で「心臓に白い点(EIF)」を指摘されても、それ自体が赤ちゃんの心臓の病気を意味するわけではありません。特に日本人を含むアジア系ではよく見られる所見であり、他に異常がない「単独所見」であれば、健やかに生まれてくる可能性が極めて高いのです。

インターネット上の情報だけで不安を膨らませず、まずは専門医による正しい評価を受けることをお勧めします。

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監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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