エコー検査でむくみ(NT)を指摘されて不安な方

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妊婦健診で「赤ちゃんの首の後ろにむくみがある」と医師から指摘され、頭の中が真っ白になってしまった妊婦さんもいるでしょう。不安を抱えたままの状態は妊婦さんにも赤ちゃんにも良くないので、首の後ろのむくみとはそもそも何なのかを正しく理解し、これからのことを考えることが大切です。

そもそもNT(むくみ)とは何なのか?

NT(Nuchal translucency)は、赤ちゃんの首の後ろにある水分がたまった部分のことです。

首の後ろのむくみ自体はすべての赤ちゃんに見られ、妊娠11週~13週頃にかけて少しずつ厚くなります。妊娠初期の赤ちゃんは循環機能(血液やリンパの流れ)が未熟で不安定なことが多いため、むくみが出やすいとされています。

一方で、染色体異常(ダウン症・13トリソミー・18トリソミーなど)や心臓病、感染症などでむくみが厚くなることもあります。首の後ろのむくみは、妊娠11~13週を過ぎると適切な評価が難しくなるため、むくみが気になる場合はこの時期までに検査を行うことが重要です。

「むくみ」を指摘されたらどう考えればいい?

むくみは、厚くなるほど染色体異常や心臓病などのリスクが高くなると言われています。

ただし、「むくみを指摘された=ダウン症や心疾患がある」と確定したわけではありません。一時的な生理現象であることがほとんどで、多くの赤ちゃんは成長が進むにつれてむくみが消えていきます。

たとえば、むくみの厚さが4~5mmある場合、日常的に胎児超音波を行っている産婦人科医であれば、実際に計測しなくても一目で厚いと感じます。それでも、染色体異常が認められる赤ちゃんの割合は約30%とされており、残りの約70%の赤ちゃんには染色体異常がありません。

むくみが指摘されたときは、過度に不安になるのではなく、赤ちゃんの状態をより丁寧に見守るきっかけが増えたと前向きに考えることも大切です。

不安を解消するためにできる次のステップ

赤ちゃんの健康状態を調べる検査として、「NIPT(新型出生前検査)」「胎児ドック」があげられます。

NIPT(新型出生前検査)

NIPTは、妊婦さんの血液を採取して、赤ちゃんにダウン症をはじめとする染色体異常の可能性がないかを評価する検査です。

血液を採取するだけなので安全性が高いとされていますが、あくまでも可能性を評価する検査で、確定診断ではない点に注意が必要です。染色体異常のリスクがあるのかをまずは知りたい場合の選択肢として位置づけられています。

胎児ドック

胎児ドックは、超音波(エコー)検査で赤ちゃんの発育状況や羊水の量、胎盤などに異常がないかを詳しく調べる検査です。胎児ドックで使用される超音波機器は、一般的な妊婦健診で使われるものよりも多機能かつ精密で、赤ちゃんの細かな構造や機能まで評価できます。

母体や赤ちゃんへの影響はほとんどありませんが、妊娠14週以降になるとダウン症の可能性を評価する精度が低くなるので注意が必要です。

胎児ドックで染色体異常などが疑われた場合、リスクをより明確にするために、羊水検査や絨毛検査といった確定検査を受けるかどうかを判断します。ただし、確定検査は流産の可能性があるため、リスクについて医師からしっかりと説明を受けたうえで慎重に検討する必要があります。

まとめ

首のうしろのむくみ自体はすべての赤ちゃんに見られ、むくみを指摘されたからといって必ずしもダウン症や心疾患があるわけではありません。ただし、むくみがきっかけとなって赤ちゃんの病気や症候群に気づくこともあるので、不安な場合は医師やパートナーとよく相談し、NIPTや胎児ドックなどの検査を検討しましょう。

監修
FMF胎児クリニック東京べイ幕張 院長 林 伸彦先生
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院長 林 伸彦先生
           

生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。
林先生は海外で胎児医療を学び、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張を開院。超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて、日々胎児の健康を支えています。

           
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